疑心暗貴

恋愛。キラキラした表と、ミステリアスな裏がありますよね。

まるでインスタグラムの、いわゆる「映え」写真のように。

良いところを見ようとしている時は、心の踊るようなひと時に包まれ、狂喜する。

しかしふと、裏側が気になってしまう瞬間もあります。見えないからこそ気にかかる。何が、そこにはあるのだろう。

例えば。

遊園地デートに行き、観覧車からおりて時は午後3時。「そろそろ帰ろうか。」なんて彼が言い、疲れてはいたのだけれど、もっと一緒にいたいと思っていた私は不安に。

「どうして?」ドキドキしながら聞いてみる。

「疲れたでしょう。」彼が言う。

(ここから先は、あくまで私の場合でございます。性質上、「帰りたくない」といえないのです。)

普段から私のことをよく観察し、理解してくれている彼に感謝をし、愛を感じた半面、こんな妄想に取りつかれてしまうのでした。

もしかして、つまらなかったのかしら?

もしかすると、夜はほかの予定ができたのかしら?

もしや、もう一人のお相手(浮気相手ということです。私のほうが浮気相手⁉)がいて、その人もこの遊園

地に来ていて、それでマズいと思って⁉

でも、本当のところはわからないものです(ネガティブな妄想は無限に広がりますね。)。探偵でもつけない限りは。

だから、私の気持ち、考え方次第でこの遊園地デートの幸福度は変わるのです。

人生に起こるすべてのことはたいてい、こころもち次第でいかようにもなります。きっと。

以前の記事で「人生は空虚」だと書きました。

なぜかって、そこにあるのは「私」だけだからなのでございます。

悲しみに沈んでいれば世界は悲しみに満ち、喜びを感じれば世界は明るくなります。

目を開けていればそこにはすべてが存在し、

目を閉じればそこには暗闇が広がるのみです。

 

だからこそ、幸せになるような方向をぱっちりとした目で見つめていけたら、もっと幸せな瞬間にあふれるように思うのです。

あなたも、もっともっと、明るく幸せな日々を過ごしてゆけますように。

鏡花