恋愛小説のおすすめ15選|10代・20代女性に読んでほしい胸キュン&泣ける名作

恋愛小説は、他人の恋を読んでいるようで、いつの間にか自分の感情にも触れてくるジャンルです。

好きだった人のこと、言えなかった言葉、選べなかった未来。そういうものが、ページの向こうからふいに顔を出すことがあります。

だからこそ、恋愛小説は「正解の一冊」を探すよりも、今の気分に合う一冊を選ぶのがおすすめです。

印象的な本は、美術館にアーカイブしましょう👇

恋愛小説の選び方

恋愛小説を選ぶときは、有名かどうかだけで決めるよりも、今の自分がどんな気持ちになりたいかで選ぶのがおすすめです。

恋愛小説は、ただ「出会う」「好きになる」「付き合う」「別れる」を描くだけのジャンルではありません。

好きな人を思い出して苦しくなったり、まだ知らない恋に憧れたり、自分では言葉にできなかった感情に出会えたりします。

気分別・おすすめ恋愛小説早見表

「結局どれを読めばいいの?」という人は、今の気分で選んでみてください。

気分おすすめ作品
とにかく泣きたい『君の膵臓をたべたい』『桜のような僕の恋人』
胸キュンしたい『植物図鑑』『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』
いろいろな恋を少しずつ読みたい『恋は落ちずに、落とすもの? 君に綴る4つの駆け引き』
大人の恋愛小説を読みたい『肩ごしの恋人』『シンプルな情熱』
切ない余韻に浸りたい『世界の中心で、愛をさけぶ』
文学的な恋愛小説に挑戦したい『舞姫』『春の雪』『春琴抄』
変わった恋愛小説が読みたい『夜は短し歩けよ乙女』『きみはポラリス』

10代・20代女性におすすめの恋愛小説15選

ここからは、10代・20代女性におすすめの恋愛小説を紹介します。

胸キュンしたい人、泣きたい人、大人の恋愛を読みたい人、文学的な恋愛小説に挑戦したい人、それぞれに合う作品を選びました。

1. 『君の膵臓をたべたい』住野よる

泣ける恋愛小説を探している人に、まずおすすめしたい一冊です。

クラスメイトの秘密の日記を偶然見つけた主人公が、余命わずかな少女と関わっていく物語です。タイトルだけ見るとかなり驚きますが、読み終えるころには、その意味が胸に残ります。

この小説の魅力は、ただ悲しいだけではないところです。人と出会うこと、誰かと時間を共有すること、自分の人生をどう生きるかを考えさせられます。

10代の人には青春小説として、20代の人には「限られた時間をどう使うか」を考える物語として響くはずです。

泣ける小説を読みたい人、青春と切なさのある恋愛小説が好きな人におすすめです。

2. 『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』七月隆文

胸キュンと切なさの両方を味わいたい人におすすめの恋愛小説です。

主人公が恋をした女性には、ある大きな秘密があります。最初は甘い恋愛小説として読めますが、物語が進むほど、二人の関係の切なさが見えてきます。

設定にファンタジー要素があるため、現実的な恋愛小説よりもドラマチックな作品が好きな人に向いています。読み終わったあと、最初からもう一度読み返したくなるタイプの物語です。

映画を観たことがある人でも、小説で読むと登場人物の気持ちがより深く伝わります。

切ない恋愛小説が好きな人、運命的な恋に弱い人におすすめです。

3. 『植物図鑑』有川浩

やさしくて甘い恋愛小説を読みたいなら、『植物図鑑』がおすすめです。

ある日、道端で拾った青年との共同生活から物語が始まります。料理、野草、日々の暮らしの描写が心地よく、恋愛小説でありながら、生活そのものを楽しめる作品です。

重すぎる展開よりも、読んでいて心が温かくなる物語を求めている人にぴったりです。

恋の始まりのふわっとした感じや、誰かと一緒に暮らすことの楽しさが描かれていて、読後感も明るめです。

胸キュンしたい人、やさしい恋愛小説を読みたい人、読書にあまり慣れていない人にもおすすめです。

4. 『阪急電車』有川浩

恋愛だけでなく、人と人との出会いに癒やされたい人におすすめの小説です。

阪急今津線を舞台に、さまざまな登場人物の恋や人生が少しずつつながっていきます。一つひとつのエピソードが短めなので、普段あまり本を読まない人でも読みやすいです。

失恋した人、恋を始める人、人生に少し疲れている人。いろいろな人物が出てくるので、どこかに自分と重なる気持ちが見つかるかもしれません。

派手な恋愛小説ではありませんが、読み終えると少し前向きな気持ちになれる作品です。

短めで読みやすい恋愛小説を探している人、温かい物語が好きな人におすすめです。

5. 『きみはポラリス』三浦しをん

いろいろな恋の形を読みたい人におすすめの短編集です。

恋愛小説というと、男女のわかりやすい恋を想像する人も多いかもしれません。でも、この作品にはもっと複雑で、不器用で、少し変わった恋も描かれています。

明るい恋、切ない恋、少し危うい恋。いろいろな感情が詰まっているので、甘いだけの恋愛小説では物足りない人に向いています。

短編集なので、通学や通勤の合間にも読みやすいです。

恋愛のきれいな面だけでなく、複雑さや不器用さまで読みたい人におすすめです。

6. 『恋は落ちずに、落とすもの? 君に綴る4つの駆け引き』浅倉秋成・織守きょうや・辻堂ゆめ・日部星花

いろいろな恋の形を少しずつ読みたい人には、恋愛アンソロジー『恋は落ちずに、落とすもの? 君に綴る4つの駆け引き』がおすすめです。

本作は、浅倉秋成・織守きょうや・辻堂ゆめ・日部星花による恋愛アンソロジーです。テーマは恋愛ですが、ただ甘いだけではなく、物語には「ギミック」が仕掛けられています。

合コンと人狼ゲーム、恋愛リアリティショーと心理戦、気になる人と予知夢、運命の人探しと論理パズル。恋のときめきだけでなく、先が気になる展開も楽しめるので、普段あまり恋愛小説を読まない人にも手に取りやすい一冊です。

短い作品を少しずつ読めるため、長編小説が苦手な人にも向いています。胸キュンだけでは物足りない人、少し変わった恋愛小説を読みたい人、今っぽい設定のアンソロジーを探している10代・20代女性におすすめです。

7. 『桜のような僕の恋人』宇山佳佑

とにかく泣ける恋愛小説を読みたい人におすすめの作品です。

美しくも切ない恋が描かれていて、感動系の恋愛小説が好きな人にはかなり刺さります。文章も読みやすく、展開もわかりやすいため、読書にあまり慣れていない人でも入り込みやすい一冊です。

恋をする幸せと、失う怖さ。その両方が描かれているので、読んでいて胸が苦しくなる場面もあります。

映画化もされているため、映像から入って原作を読むのもおすすめです。

泣ける小説を探している人、きれいで切ない恋愛が好きな人に向いています。

8. 『世界の中心で、愛をさけぶ』片山恭一

純愛小説の名作として知られる一冊です。

高校時代の恋と、大切な人を失う悲しみが描かれています。少し前の作品ではありますが、まっすぐな恋愛と喪失の痛みは、今読んでも強く伝わります。

最近のテンポの速い小説に慣れている人には、少し静かに感じるかもしれません。でも、その静けさの中に、忘れられない人を思う気持ちが深く残ります。

王道の泣ける恋愛小説を読みたい人におすすめです。

純愛小説を読みたい人、長く読み継がれる名作に触れたい人に向いています。

9. 『夜は短し歩けよ乙女』森見登美彦

普通の恋愛小説では物足りない人におすすめです。

京都を舞台に、不思議でにぎやかな夜が描かれます。まっすぐな恋愛小説というより、恋に向かって世界全体がどんどん騒がしくなっていくような作品です。

文章には少しクセがありますが、ハマる人にはかなりハマります。ファンタジーっぽさ、ユーモア、文学っぽさが混ざっていて、独特の読書体験ができます。

甘いだけの恋愛ではなく、個性的な物語を読みたい人に向いています。

少し変わった恋愛小説が好きな人、京都や文学的な雰囲気が好きな人におすすめです。

10. 『小説 君の名は。』新海誠

映画『君の名は。』が好きな人におすすめの小説版です。

入れ替わり、時間、記憶、運命などの要素が重なり、恋愛小説としても青春小説としても楽しめます。映画を観た人でも、小説で読むと登場人物の心情がより細かく伝わります。

文章は比較的読みやすく、映像を思い浮かべながら読めるので、読書にあまり慣れていない人にも向いています。

恋愛だけでなく、ファンタジーや青春の空気感を楽しみたい人におすすめです。

映画原作・ノベライズが好きな人、運命的な恋に惹かれる人に向いています。

11. 『肩ごしの恋人』唯川恵

20代女性におすすめしたい、大人の恋愛小説です。

『肩ごしの恋人』は、恋愛、結婚、友情、仕事など、大人になるにつれて避けにくくなるテーマを描いた作品です。恋をすれば幸せになれる、結婚すれば安心できる、という単純な物語ではありません。

登場人物たちは、それぞれ違う価値観を持ち、自分なりの幸せを探しています。恋愛を人生の中心に置く人もいれば、恋愛だけでは満たされない人もいる。その違いがリアルで、読んでいると「自分ならどうするだろう」と考えたくなります。

10代が読むと少し大人っぽく感じるかもしれませんが、20代で読むとかなり身近に感じられる一冊です。

恋愛だけでなく、女性の生き方や選択について考えたい人におすすめです。

12. 『シンプルな情熱』アニー・エルノー

激しく、静かで、痛い恋愛小説を読みたい人におすすめです。

『シンプルな情熱』は、ひとりの男性への強い執着や情熱を描いた作品です。恋愛のときめきというより、誰かを思うことで日常のすべてが塗り替えられてしまうような、かなり濃い感情が描かれています。

文章はシンプルですが、そのぶん感情の強さがそのまま伝わってきます。恋愛をきれいごととして描くのではなく、待つこと、求めること、相手に支配されてしまうような時間まで書かれているのが特徴です。

甘い恋愛小説を期待して読むと驚くかもしれません。でも、恋愛の明るい面だけではなく、どうしようもなく誰かに囚われる感覚を読みたい人には強く刺さります。

大人の恋愛小説を読みたい人、情熱や執着を描いた作品に惹かれる人、甘さよりも痛みのある恋愛を読みたい人におすすめです。

13. 『舞姫』森鷗外

文学的な恋愛小説に挑戦したい人におすすめの名作です。

『舞姫』は、ドイツに留学した青年と、踊り子エリスとの恋を描いた作品です。恋愛小説として読むと、かなり苦い物語です。恋と出世、愛する人と自分の将来、そのどちらを選ぶのかという残酷なテーマが描かれています。

現代の感覚で読むと、主人公に対して「いや、ちょっと待て」と言いたくなる場面もあります。かなりあります。けれど、その身勝手さや弱さも含めて、人間の醜さがはっきり出ている作品です。

短い作品なので、近代文学に挑戦したい人にも読みやすいです。

日本文学に挑戦したい人、恋愛と人生の選択を描いた作品を読みたい人におすすめです。

14. 『春の雪』三島由紀夫

美しく、気高く、そしてどうしようもなく破滅的な恋愛小説を読みたい人におすすめです。

『春の雪』は、三島由紀夫の「豊饒の海」四部作の第一巻です。華族社会を舞台に、松枝清顕と綾倉聡子の恋が描かれます。美しい文章、張りつめた空気、すれ違う感情が重なり、読後に強い余韻を残します。

この作品の恋愛は、明るく幸せなものではありません。むしろ、誇りやためらい、若さゆえの残酷さが恋を壊していきます。好きなのに素直になれない、手に入る距離にいたはずなのに失ってしまう。そのどうしようもなさが、美しくも苦しい作品です。

10代で読むと「難しい」と感じるかもしれませんが、20代で読むと、恋愛の未熟さや取り返しのつかなさが深く響くはずです。

美しい文章の恋愛小説を読みたい人、破滅的で余韻のある恋に惹かれる人におすすめです。

15. 『春琴抄』谷崎潤一郎

美しくも危うい恋愛小説を読みたい人におすすめです。

『春琴抄』は、盲目の三味線奏者・春琴と、彼女に仕える佐助の関係を描いた作品です。一般的な恋愛小説のように、わかりやすい愛の言葉や甘い展開があるわけではありません。むしろ、献身、支配、美、執着が絡み合った、かなり独特な愛の物語です。

春琴と佐助の関係は、純愛とも言えるし、歪んだ愛とも言えます。その判断を読者に委ねるようなところが、この作品の怖さであり魅力です。

恋愛を明るく健全なものとして読みたい人には向きません。けれど、愛の美しさと怖さを同時に味わいたい人には、強く印象に残る一冊です。

谷崎文学に触れてみたい人、耽美的で危うい恋愛小説を読みたい人におすすめです。

10代女性におすすめの恋愛小説

10代女性には、青春や初恋のきらめきが描かれた作品がおすすめです。

特に読みやすいのは、『君の膵臓をたべたい』『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』『小説 君の名は。』『植物図鑑』あたりです。

学校生活、初めての恋、運命的な出会い、限られた時間の中で誰かを大切に思う気持ち。そうしたテーマが描かれているので、物語に入り込みやすいはずです。

また、いきなり長編を読むのが不安な人には、恋愛アンソロジーもおすすめです。短い作品を少しずつ読めるので、自分に合う恋愛小説を見つけやすくなります。

20代女性におすすめの恋愛小説

20代女性には、甘さだけではなく、少し苦さのある恋愛小説もおすすめです。

『肩ごしの恋人』『シンプルな情熱』『きみはポラリス』などは、恋愛だけでなく人生や価値観についても考えさせられる作品です。

20代になると、恋愛はただ楽しいだけではなくなります。仕事、将来、結婚、自立、過去の恋。いろいろなものが絡んできます。恋愛まで複雑化するなんて、人生のアップデートは本当に容赦がありません。

だからこそ、大人の恋愛小説を読むと、「この気持ち、わかる」と思える場面に出会えるかもしれません。

少し背伸びした読書をしたい人には、『舞姫』『春の雪』『春琴抄』のような文学的な恋愛小説もおすすめです。甘いだけではない恋愛の怖さや美しさに触れられます。

恋愛小説を読むメリット

恋愛小説を読むメリットは、ただ楽しいだけではありません。

自分の気持ちを整理できたり、誰かを好きになることの意味を考えたり、過去の恋を少し違う角度から見られることがあります。

現実の恋愛では、相手の気持ちはなかなかわかりません。でも小説では、登場人物の心の中まで読むことができます。これはかなり贅沢です。現実でも相手の心情が字幕で出てくれたら、だいぶ揉めごとが減るのに。

恋愛小説を読むことで、自分がどんな恋に惹かれるのか、どんな言葉に傷つくのか、どんな関係を美しいと思うのかが見えてくることもあります。

また、恋愛小説には、自分では経験できない恋を味わえる魅力もあります。運命的な出会い、どうしようもない片思い、忘れられない別れ、静かな執着。そうした感情を安全な場所から体験できるのが、小説のよさです。

まとめ|恋愛小説は今の自分に合う一冊を選ぼう

恋愛小説には、胸キュンできる作品、泣ける作品、大人っぽい作品、文学的な作品など、さまざまな種類があります。

10代女性には、青春や初恋のきらめきを感じられる『君の膵臓をたべたい』『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』『植物図鑑』『小説 君の名は。』などがおすすめです。

20代女性には、恋愛の甘さだけでなく、人生の迷いや苦さも描いた『肩ごしの恋人』『シンプルな情熱』『きみはポラリス』などが向いています。

また、短い作品から少しずつ恋愛小説を読みたい人には、恋愛アンソロジーもおすすめです。いろいろな作家の恋愛観に触れられるので、自分に合う作風を見つけやすくなります。

文学的な恋愛小説に挑戦したい人は、『舞姫』『春の雪』『春琴抄』を選んでみてください。どれも甘いだけの恋愛ではなく、恋の美しさ、身勝手さ、執着、破滅まで描いた作品です。

泣きたい日には泣ける恋愛小説を。
ときめきたい日には胸キュンできる恋愛小説を。
少し大人の恋を読みたい日には、苦くて余韻のある一冊を。

恋愛小説は、他人の恋を読むふりをして、自分の心をそっと見つめるための本でもあります。

ページをめくった先で、忘れていた気持ちや、まだ名前のついていない感情に出会えるかもしれません。

素敵な本に出合ったら、印象をアーカイブするのもおすすめです👇